今回は、前回お話し「叩くしつけ」についての中でちょろっとでてきた、
「叱らないしつけ」「叱らない子育て」 とはどういうものなのか。
を、幼稚園教諭だったうさぎなりの視点から、
お話していきたいと思います。
今回のお話は、
- 叱らないしつけ、子育てを良く思っていない
- 叱らないしつけ、子育てを実践したいが上手くいかない
という方に向けた内容になります。
「叱らないしつけ、子育て」とは?
子どもを「叱らない」ことに対する疑問
まず、叱らないしつけ、子育てを懸念されている方もいるのではないでしょうか。
そのような方の中には、叱らなしつけ、子育てをすると、
- わがままな子に育つ
- すぐ挫折する
- 協調性を持たない
だから、厳しくしつけた方が良い!と思われている方が多いのではないでしょうか。
また、親が叱らないことで嫌な思いをされた方もいるのではないでしょうか。
例えば…
- レストランや電車の中など、公共施設で騒いでいる。走り回っている。
- 自分の子どもがいじわるをされている。
- 明らかにいけないこと、危険なことをしている。
上記のような行動を子どもがしている時に、
何も言わない親のことが気になる。そんな経験はありませんか?
確かに、このような行動をしている時に何もしない親を見ると、いい気持ちがしないと思います。
「叱らないしつけ、子育て」は、「叱らない」だけではなりたちません。
これだけは頭に入れておいてほしいです。
叱らないしつけ、子育てをしている親の想い
「叱らないしつけ、子育て」は、「叱らない」だけではなりたちません。
と述べましたが、子どもがいけない行動をしている時に、「叱らない」親の中にも、様々な想いを持っている人がいるのではないでしょうか。今回は2パターンで分けてみました!
①見守ることが「叱らないしつけ、子育て」だと思っている。
「見守る」 これは、保育の現場でもキーワードになるほどとても重要なことです。
しかし、 「見守る」と「ただ見ている」 は別物です。
- 「見守る」ことは、「相手を思って見ている」ということです。
- 「ただ見ている」ことは、一歩間違えると放任になってしまいます。
つまり、「見守る」ということは 「今している子どもの行動は、子どもにとって良いことなのか」考え、見極めるということです。
放任は、子どもの成長を促すことに繋がりません。
子どものことを考えながら見ていたら、子どもがいけない行動をした時はどうしたらいいのかが見えてきますね。
その違いは押さえておきましょう。
②「叱らずに」子どもに伝える方法がわからない
「人前で叱るのは子どもがかわいそう」「叱らないでどうやって伝えるの??」
このように思っている方は多いのではないでしょうか?(どちらかというとこのように思っている方が多いと信じたい・・・)
次で、そのような悩みをお持ちの方への、手助けになりそうな「キーワード」をご紹介します。
「叱らないしつけ、子育て」をする時に覚えておきたいキーワード
①軸を作る
軸とは、「自分の中で、子どもを見守ることのできる基準」です。
ここまでは、見守ろう。これ以上してしまった時には声をかけよう。
その軸をブレずに持っておくと、子どもに対して声をかける基準になります!
②褒める
褒められて嬉しくない子(大人も)なんていないですよね!なにか少しでも、本当にちょっぴりでもできたら、沢山沢山褒めてあげましょう☆
③事前のお約束 (幼稚園に入る頃にはできるようになってくると思います)
子どもは周りが見えなくなりがちです。楽しい所へ行ったら、何を言われても興奮して、お話が聞けなくなることもあります。公共の施設や、おりこうにしてほしい所、お友だちのお家へ行く前に、守ってほしいことをお約束しましょう。
守れなかった時はどうするか、(すぐ帰ろうね。もう行けなくなっちゃうよ。)などと、守れなかった時のお話もしておきましょう。
④聞く、問いかける (幼稚園に入る頃には少しずつできるようになると思います)
お友だちに意地悪をしてしまった時、まずは、なぜそんなことをしてしまったのか聞いてみましょう。その上で、「じゃあ、自分が同じようにされたらどう思うかな?」と子ども自身に問い、考えてもらいましょう。
⑤共感する、気持ちに寄り添う
これも保育現場ではかなり重要なキーワードです!子どもの行動の意味に共感し、共感した上でお話をすることで、子どもも素直に話を聞くことが出来るのです。
例えば、
●公共の施設で走り回っている子に対して、
「ここは広くて走るの楽しいよね。でも、周りにたくさん人がいて、ぶつかったら大変だからやめよっか。」
などと、初めに子どもの気持ちに共感してから伝えてみましょう。
⑥提案する。
子どもにもっといい方法を教えてあげます。 (私的にこの方法は幅広い年齢でかなり効果あると思います!!)
例えば、
●固くて危ないおもちゃを振り回している子には
「そっちはぶつかったら痛いから、こっちのふわふわのおもちゃの方が楽しいよぉ~!」
と別のもっと楽しく遊べるおもちゃを提案。
●公共の施設で騒いでいる子がいたら、
「お外の方がいっぱい走れて楽しそうだね。」と、場所を提案したり、
「こっちにもっと楽しそうなのがあるよぉ!」と、静かに遊べる方法を提案。
●お友だちと物の取り合いをしていたら、
「こっちも面白そうだけどなぁ~」と、違うおもちゃを提案
こうやって、更に魅力的な物を提案してみてください♪
⑦目は離さず、手は出さず
始めの方で述べたように、「見守る」ことはとても大切です。すぐに手を出さず、子どもの行動を見守ってみましょう。親が言わなくても、自然にできる姿、気づく姿が見られるかもしれません。(そしたら沢山褒めてあげましょう)
また、「いつも見ているよ!」と子どもに伝えておくことで、子どもは安心し、変に興味を引くような悪ふざけはしなくなります。
正しい「叱らないしつけ、子育て」が子どもを伸ばす!子どもへの効果とは。
上記のような「キーワード」を頭の片隅に入れておくことで、自然と「叱らないしつけ、子育て」ができるようになると思います。
叱らずに育てることで、子どもへ及ぼす効果、影響は大きいです!
- 自信をもって行動できるようになる
- 自分で考えて行動できるようになる
- 周りの友だちへ優しく接することができるようになる
- 責任感が生まれる
良いことはいっぱいなんです☆
もちろん、いつも「叱らない」ということはできないと思います。
こちらも参考にしてみてください。
しかし、今回のお話を通して、「叱らないしつけ、子育て」に対する考え方が少しでも変わり、子育てをする上でのちょっとした手助けになってくれることを願っています!
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